スクールNews

All Japan 2020 “Single Rope” の縄跳中毒(選手クラス)出場報告

こんにちは!

日本なわとびアカデミー代表理事の粕尾です。

2019年12月21日、22日に開催されました「All Japan 2020 “Single Rope”」に日本なわとびアカデミー選手クラス14名、単発WS参加者の4名、合計18名が出場しました。

[toc]

All Japan 2020 “Single Rope” とは?

All Japan 2020 “Single Rope” とは、新しく発足した世界なわとび組織「International Jump Rope Union(通称:IJRU)」の日本傘下組織「Japan Jump Rope Union(:JJRU)」の主催する国内予選大会です。

本大会を勝ち残ると、2020年7月にカナダで開催される世界大会に出場することができます。全国からトップ選手が集結し代表権を争ってしのぎを削る国内最高峰の大会です。

IJRU ALL JAPAN 2020 “SINGLE ROPE” 大会情報 – 日本ロープスキッピング連盟(JRSF)

カテゴリーと種目

All Japan 2020 “Single Rope”は以下のカテゴリー・種目で競われます。

年齢別カテゴリー

  • フューチャー部門(10歳以下)
  • ジュニア部門(11歳~13歳)
  • シニア部門(14歳以上)

※個人戦は男女に分かれる

競技種目

<個人戦>

  • 30秒スピード
  • 3分スピード
  • フリースタイル
  • 3重とび持久(シニア部門のみ)

<団体戦>

  • スピードリレー
  • 2重とびリレー
  • ペアフリースタイル
  • チームフリースタイル
  • ホイールペアフリースタイル

縄跳中毒の入賞選手

今大会で上位3位までに入賞した選手を紹介します。

公式結果は下記からご覧いただけます。

個人戦結果
団体戦結果

山本さゆり(3年生)個人戦フューチャー部門女子

  • 3分スピード:3位
  • フリースタイル:2位
  • 総合:2位

日比創(中1)個人戦ジュニア部門男子

  • 30秒スピード:2位
  • フリースタイル:1位
  • 総合:3位

ant rope(山本さゆり・日比丞ペア)団体戦フューチャー部門

  • ホイールペアフリースタイル:3位

日本代表の選抜(2020年)

2020年の世界大会日本代表選手は、正式発表はまだされておりませんが、下記の条件で選出されます。

  1. ジュニア部門・シニア部門の選手であること
  2. 標準記録を超えていること
  3. 総合上位2名、種目別上位1名

現段階で日比創くんは上記の種目別フリースタイルで基準を超えているため、日本代表入りがほぼ確実です。また他代表選手の辞退、種目別選抜など可能性が残っている選手もいますので、正式決定後に紹介します。

All Japan 2020 “Single Rope”はどんな大会だった?

新ルールの準拠で大波乱

今回の大会から組織が新しくなったことで、競技ルールもすべて一新されました。なかでも大きく変化したのがフリースタイルで、技のレベルの付け方や採点方法など根本から大きく変化する改定がいくつもありました。

さらに新しいルールゆえに穴もあり、上手にルールを分析して点数を取りに行くことができたか?が如実に現れる大会でした。

フリースタイルの方向性が変化

前回大会までで多く跳ばれていた後方系の技が、今大会では一気に数が減少しました。それは旧競技ルールでは後方系の技が優遇されていましたが、新ルールではレベルが落ちてしまったからです。

またTS(背面交差)の技が非常に優遇されるルールになったため、前方系の背面交差が非常に多く見られました。さらに難度点は傾斜配点になり、上位選手でも新ルールに対応できない選手は点数を伸ばすことができなくなっています。

今後はルールの分析が進み、穴や抜けが埋められていくことでしょう。しかし、しばらくの間はルールの分析合戦が勝敗を分ける鍵になりそうです。

縄跳中毒の大会での様子

日本なわとびアカデミーの選手クラスでは、下記のポイントに集中して指導をしてきました。

  • 目標を明確に立てること
  • 自力で調整すること
  • 本番で力を最大限発揮すること

とくに今回は遠方から参加者の多かった単発WSもあり、自力で競技力を伸ばす方法を中心に指導をしてきました。これは、選手自身だけでなく周囲の大人や保護者も巻き込んだ自力です。

残念ながら、小学生の力だけでは大会に望むことは難しいです。しかし、周囲の大人がサポートしながら、選手自身が主体的に試合に望む姿勢を大切にしたいと考えています。

表彰された選手が目立ちやすいですが、

自己ベストを出すことができた、目標回数に到達した、失敗したけど満足行く演技ができた、などなど一人一人が主体的にAll Japan 2020 “Single Rope”を経験することが一番重要だと考えています。

 

あらためまして、参加された選手のみなさん、保護者の皆様、コーチ・ジャッジ・スタッフ・関係者のみなさま、本当にお疲れさまでした。